医療法人 福歯会

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2012-09-29 11:13

入れ歯清掃の注意点


1.入れ歯は取り外してブラッシングしましょう
 入れ歯は口腔粘膜に接する面が汚れやすく、外さないとこの部分は清掃できません。また外したほうが入れ歯の洗浄は容易で、効果的な清掃ができます。入れ歯がどうしても外れない場合は、放置せず、速やかに歯科医師に相談してください。
 入れ歯が接している口腔粘膜の清掃も重要です。
2.洗浄剤を使いましょう
 洗浄剤の使用は、義歯ケアにきわめて有効な手段です。毎日使用することをおススメします。
また、洗浄剤だけでは落としきれない汚れもあります。ブラッシングしてから洗浄剤を使いましょう。
3.水を張った洗面器の上でブラッシングしましょう。
 特にご利用者ご自身が入れ歯を清掃するときに注意したいのが、落下による破損です。水を張った洗面器の上で清掃すると破損しにくくなります。もし入れ歯が破損した場合は、ご自身で修理せず、必ず歯科医師にご相談ください。
4.ブラッシングは流水下で行いましょう
 水道代もったいない気がしますが、流水下でブラッシングすると、汚れが落ちやすくなります。
5.粘膜とクラスプを丁寧に磨きましょう
 入れ歯が汚れやすい部分は、歯の部分(人工歯)より「口腔粘膜に接している面」と「クラスプ(バネ)」です。汚れやすい部分を優先してケアしましょう。
 また、クラスプを固定する歯も汚れやすいので注意しましょう。
6.歯磨剤は使わないでください。
 入れ歯の材料は多くの場合、歯、歯ぐきの部分ともプラスチックで作られています。このため歯磨剤を使ってブラッシングすると細かい傷がつくことがあります。歯磨剤の使用は控えましょう。あるテレビCMの影響か「ブラッシングすると入れ歯に傷がつく」と誤解され、ブラッシングを中止されている方がいらっしゃいますが、同CMは歯磨剤を使ってはいけないとの趣旨で、ブラッシングを否定する内容ではありません。