医療法人 福歯会

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2012-10-20 15:58

健康長寿社会と8020運動


このたび厚生省は、わが国の健康寿命の年齢を初めて公式に発表しました。
これによれば、従来およそ75歳くらいと言われてきた健康寿命が72歳となりました。
健康寿命とは、人間が健康で、他者の世話にならず自立して生活できる寿命の事で、平均寿命とは、その国の国民が平均で何歳まで生きられるかの寿命を言います。
わが国の男女の平均寿命が、83歳ほどですから、健康寿命が72歳であれば、およそ最後の10年間を要介護の状態で暮らすことになるからです。
どうしたら、健康寿命を可能な限り平均寿命に近づけることができるのかがわが国では課題になっています。
歯科医は、これに対して以前から考えを提案してきました。それは、平成元年から続けた「8020運動」の成果から見えてきた健康寿命の展望です。
ここ20年ほどの仲間たちの研究により、多くの歯を保った高齢者が、健康で長生きし、積極的に社会に参加している姿が明確になりました。
歯科医師は、38%を超えた8020達成率が50%まで伸びたとき、これを8020健康長寿社会と呼べる努力を続けます。