医療法人 福歯会

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2013-02-18 15:33

シェーグレン症候群とドライマウス


シェーグレン症候群とは、自分の免疫細胞が唾液腺や涙腺などを攻撃してしまう、自己免疫疾患のひとつで、唾液や涙の分泌量が減少し、口が乾くドライマウス(口腔乾燥)や眼が乾くドライアイが代表的な病状です。40代以上の女性に多く発症します。
現在、残念ながら完治させる治療は発見されていないのですが、さまざまな対症療法によってこれらのドライ症状を改善することができます。
ケア方法として、
1、歯みがき
多くの歯磨き剤に含まれる泡立ち成分(ラウリル硫酸ナトリウム)は、口腔粘膜に刺激を与えることがあります。泡立ち成分が含まれていない低刺激性のものを選びましょう。歯ブラシは「普通~やわらかめ」がおすすめです。
2、うがい
アルコールフリーで保湿成分が配合された刺激の少ないマウスウォッシュ(洗口液)を使いましょう。カルシウムやキシリトール配合のものは虫歯予防のためにもおすすめ。口内全体に広がるように、約30秒間ブクブクして吐き出してください。
3、保湿ケア
ジェルやリキッドタイプの口内保湿剤を指で口内全体に塗り広げるか、舌で口内全体にマッサージするように広げます。必要に応じて、1日何回でも使えます。特に夜間は唾液が出にくいので、就寝前の使用をおすすめします。