⑭パノラマエックス線写真ってなに?
歯周病が口全体にあるような患者さんでは、全部の歯を写してみるのには10枚から14枚程度のデンタルフィルムを使って撮影しなければなりません。しかもこの写真では細かい骨の変化(骨の構造を示す骨梁という縞模様など)や小さなう蝕を見なければなりませんから、はっきりした像(鮮鋭度が高いといいます)が必要であり、ぼけたような写真では診断できない事から撮影には熟練が必要です。その上14枚も撮影するとなると時間もかかり患者さんも大変です。そこで口の中の歯全部と、上顎や下顎その周囲の部分を1回のエックス線撮影で見る事ができるパノラマエックス線というものが使われるようになり、装置も現在では多くの歯科医院に設置されています。