A.どちらも効果的です。むし歯の予防効果は、フッ素を塗る方法で約20~30%(幼児の早い時期から頻回塗った場合は30~70%)、フッ素でうがいする方法で、約30~60%と報告されています。
歯科医院で塗ってもらう方法に用いるフッ素は濃度が高く、うがいする方法に用いるのは濃度が低いものです。フッ素の応用としては、濃度の低いものを頻回に使用することが最も効果的です。
フッ素の歯面塗布は6ヶ月に1回、または細菌の量、唾液の量、唾液の緩衝能、生活習慣などによりますが、むし歯になりやすい場合は3~4ヶ月に1回塗ることで効果がみられます。すなわち、定期的に継続してフッ素を歯に塗ることがむし歯予防の効果を高めることになります。これらが、現在わが国で行われるフッ素の利用方法(局所応用)で最大の効果を得ています。