医療法人 福歯会

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2013-06-03 10:27

かみ合わせが歪むと、体に異変が起こる


人は食事の際に500~700回ほど顎を動かして、食べ物を咀嚼しているという。かみ合わせは、顎のまわりにある咀嚼筋などの筋肉で行われているが、左右どちらか一方で噛む癖のある人も多い。
長期間にわたり食べ物片側だけでかみ続けていると、かんでいる方の歯がすり減ってくる。こうしてかみ合わせが変わると、左右の咀嚼筋のバランスが崩れてくる。それにつながっている後頭部の筋肉や首の両側にある大きな筋肉(胸鎖乳突筋)のバランスも変化を強いられることになる。つまりかみ合わせが歪むことで咀嚼筋などの筋肉の緊張状態が続き、顎の周辺の筋肉に影響を及ぼして、首の頭の角度や位置が微妙に変化してくるのです。体全体の重心が変化してしまう。体の重心が変わると、今度は体全体がバランスを取ろうとして逆側に傾くので、結果としてかみ合わせの歪みが筋肉や骨格、神経までにも影響を与えることになります。ある大学のチームが「歯が抜けたり、入れ歯が合わなかったりする人は、治療をすることでアルツハイマー病の予防や進行を抑えられる可能性がある」と発表するなど、不正なかみ合わせが原因と思われる全身疾患への影響は決して見過ごすことはできないでしょう。かみ合わせは、ある日突然大きく変わるのではなく、毎日の習慣によってわずかずつ歪んでいくものです。そのため自覚症状がないまま進行して、知らないうちに全身に不調をきたしてると考えられる。かみ合わせをしっかり治せば、今まで原因不明と診断されたあなたの悩みが解決されるかもしれません。