<「インプラント」という選択> 「歯を失う」原因はさまざまだが、一度抜けてしまった歯を完全に戻すことはできません。そこで、代替となる人工物を使って補う「補綴治療」を受けることとなります。 従来の補綴治療は入れ歯やブリッジなどが主であったが、近年では、インプラント治療も選択肢の一つとしてスタンダードとなりつつあります。インプラントはチタンでできた人工の歯根を顎の骨(歯槽骨)に埋め込み、その上に人工歯を取り付け、欠損部分を補う方法です。骨に直接埋め込むことから、英語の「implant=しっかり植え込む」に由来し名付けられた。このチタンと骨の結合する特性を利用したインプラントは、日本でも1980年代には本格的に普及し始め、全世界50ヵ国以上で行われている治療法です。