好き・嫌いはどうして決まる?
食べ物の好みは脳が決める!?
子供の好き嫌いに悩むママは多いのではないでしょうか?では食べ物の好みはどのように作られるのか…?それは、食べ物の五感(視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚)の情報を脳が判断し、嗜好(食べ物の好み)を決めているのです。
味覚を例に嗜好の仕組みについて見てみましょう。同じものを食べれば誰もが同じ味を感じます。にもかかわらず、「おいしい」「まずい」が人によって異なります。これは味の判断基準が人によって違うからです。判断するのは脳の偏桃体(へんとうたい)。ここではすべての感覚情報を評価・判断しています。例えばピーマンの匂いや味が安心なものと判断すれば「おいしい」「食べたい」、安心できないと「嫌い」「食べない」となります。そしてこの評価に大きく影響しているのが、過去の五感の記憶。同じ味やにおいの記憶がたくさんあれば、偏桃体は安心して受け入れます。つまりたくさんの食の経験を積み重ねることで、好きなものが増えるのです。とはいえ、無理矢理食べさせてはかえって大嫌いに。なぜなら五感の記憶は、叱られながら食べた、火傷した、お腹が痛くなったなど、マイナスの付随情報も一緒に評価するからです。