医療法人 福歯会

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2012-08-16 18:57

妊娠中の方へ


歯周病にかかっている妊婦は、早産(37週未満)や低体重児(2500g以下)を 出産する確率が高くなるという報告があります。
妊娠中は、悪阻(つわり)などの影響もあり、口の中の衛生状態が悪くなりがちです。 これに加え、女性ホルモンの血中濃度が高くなります。
歯周病菌の中には、女性ホルモンを利用して増える菌がいるため、 歯周炎を引き起こしやすく、しかも進行も早くなります。 これを妊娠性歯肉炎といいます。 歯周病が悪化すると、炎症を引き起こす物質が生み出され、歯周組織が破壊されます。
さらに、この炎症を引き起こす物質の血中濃度が高くなると、胎盤を刺激します。 すると、妊婦の身体は出産の準備が整ったものと判断してしまいます。
そして、陣痛や子宮の収縮が起こり、早産を引き起こす可能性があります。 最近の調査では、歯周病の妊婦は約5倍も早産のリスクが高いことが明らかになっています。
ですから、妊娠中は特に口の中を清潔に保つように心がけ、歯周病を未然に防ぎ、もしもかかっていたら軽いうちにしっかり治療して下さい。