医療法人 福歯会

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2012-08-17 11:25

高血圧の方へ


歯周病と糖尿病は互いに悪い影響を与え合うことがわかっています。 健康な身体では、血液中のブドウ糖が多くなると膵臓(すいぞう)がインスリンを分泌します。 インスリンは血糖値を一定に保つ働きをしますが、糖尿病になると炎症に関係する物質が増えインスリンの働きを弱めます。 歯周病も進行すると、やはり炎症に関係する物質が増え、毒素も生み出されます。 これらの物質が血液中に入ると、インスリンの働きをますます弱め糖尿病の症状はさらに悪化します。 一方、糖尿病によって血糖値が高くなると、抵抗力が低下し口の中の歯周病菌が増殖しやすくなります。 また、糖療病によって生み出された炎症に関係する物質は、歯周病にも影響し進行を速めます。 このように歯周病と糖尿病は深い関係にあり、そのままの状態にしておくと、血糖値の上昇、歯周組織の破壊の進行、歯周病菌のさらなる増殖、糖尿病のさらなる悪化という悪循環に陥る可能性があります。 この悪循環を断ち切るため、歯周病を治療して口の中の状態を改善すると、インスリンの働きを弱める物質が減り、糖尿病の症状も改善されることがわかってきました。