日本に住む外国人100人を対象に行った調査によると、76%と多くの外国人が、日本人の歯並びを悪いと感じていることが分かった。また、日本、アメリカ、中国の一般男女600人を対象に行った比較調査では、海外の矯正治療に対する前向きなイメージとは対照的に、日本では矯正治療の見た目に抵抗感が強い人が多いという結果が表れた。歯並びの重要性については日本でも高い意識があるが、目立たない装置を求めたり、という傾向が目立つ。一方で、現在の矯正治療で実際に用いられている「裏側矯正」や「透明マウスピース矯正」などの目立たない装置は、日本では海外に比べてあまり浸透していないこともわかった。
歯並びは見た目の美しさだけでなく、口腔内や身体全体の健康にも大きくかかわっている。日本でも歯並びの関心が高まり、日比進歩する矯正治療の正しい情報が広く伝わるよう、歯科医師側からの積極的な働きかけも求められている。