医療法人 福歯会

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2013-02-19 16:11

がん治療によるお口のトラブル①


抗がん剤治療や放射線治療が、お口の中の粘膜(舌、歯ぐき、くちびる、ほおの内側など)にも影響し、粘膜が赤く腫れて痛くなったり、唾液量の低下によりお口が乾燥したり、味が変化し食事をおうしく食べられなくなったりすることがあります。また、治療の影響で免疫力が低下することにより、お口の中の細菌が全身への感染を引き起こすこともあります。これらの予防のためには、治療をはじめる前からお口のケアをしっかり行い、常にお口の中を清潔に保ち細菌が増えないようにすることが大切です。
*がん治療により起こりやすいお口のトラブル*
●口腔粘膜炎
お口の中の粘膜が腫れて赤くなったり、潰瘍ができます。
●口腔乾燥
唾液量が低下し、お口の中が乾燥します。
●虫歯や歯周病
病状が悪化したり、あらたに発症したりします。
●味覚障害
味覚が変化して、食べ物が苦く感じたり金属のような味がします。
●口腔カンジタ症
粘膜に白い苔のような斑点ができ、ピリピリ痛むこともあります。
赤い斑点ができるのもあります。処方される薬で治療します。