医療法人 福歯会

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2013-05-07 11:31

あなたの歯と口、こんな病状があれば受診が必要.3


<かみづらい>
食事の際にかみにくいと感じたり、片方でしかかめない、また口を開けにくかったり、開けると顎が痛む、顎で音がするなどの病状が出たら、かみ合わせの問題や、顎関節症を疑う。自分は歯並びがよいから噛み合わせもよいと思うのは間違いで、かみ合わせのずれは、歯や歯茎の状態・上下の歯の当たり方などいろいろな原因で起きます。歯並びがよくてもかみ合わせがよいとは限らないのです。食べ物を十分かめないと胃腸に負担がかかるうえ、かみ合わせや顎関節症は頭痛、肩こり、腰痛のほか、さまざまな不定愁訴を引き起こすこともある。
<歯磨き時に歯茎から出血する>
これは歯周病の典型的な病状。歯周病は「サイレント・ディジーズ(静かに進行する病気)」とも呼ばれるほど、重症化するまで目立った病状が出ないものだが、注意していれば初期や中期にもそれとわかるサインがある。これらのサインを見逃すと、歯周病はどんどん進行して、痛みとともに歯茎などから膿が出る、歯がグラグラする、といった大きな病状が出る。この段階は歯周組織の奥深くまで炎症が進んで、歯槽骨や歯根膜などが溶かされている状態だ。口腔内のトラブルは、全身の健康にさまざまな影響を及ぼすことがわかっており、歯周病も進行すると、血中に侵入した菌が全身に運ばれ、動脈硬化や心血管障害、糖尿病発症の原因の一つになると言われています。歯や口に異常を感じた時は、「少しくらい」と軽視したり放置せず、早めに歯科を受診することをすすめたい。