医療法人 福歯会

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2013-07-19 09:46

歯なしにならないいい話 vol.73


<健康寿命を延ばすために>

今後、日本でますます課題になると思われるものの一つに認知症があります。認知症については、歯との関係についていろいろな報告があります。健康な歯が多いこと、むし歯があってもちゃんと治療していること、もしくは歯が残っていることは、認知機能と関係があるというのです。最近では健康な歯が多い人ほど、認知症の程度が軽い傾向にあるといわれています。また高齢の方にとって肺炎は深刻な疾患です。日本人全体の死因に占める肺炎の割合は約10%ですが、そのうち96%までが65歳以上の高齢者です。
高齢になると飲み込む機能が低下するため、誤嚥性肺炎が原因で亡くなる人が多いからです。
そうしたことから口の中をきれいにする口腔ケアをおこなうと、肺炎の予防になると言われています。うがいや歯みがきはいつもしているとおもいますが、顔の表情をうまく作ったり、口のまわりの筋肉を鍛えたり、舌の運動をしたり、唾液腺のマッサージで唾液の分泌をスムーズにすることも大切です。歯の健康とともに口腔の機能を維持すると、おいしく食べられます。これは健康寿命を延ばすことにつながるのです。