天然の歯を長持ちさせるためのポイント
天然の歯の大切さは、失って、苦労して、はじめて気づきます。
「もっと歯を大事にしておけばよかった」と後悔しないようにしましょう。
ポイント1 早めの受診痛みや違和感があるときは早めに受診し、初期段階で治療することが大切です。症状が進行してしまってからでは治療期間が長くなり通院回数も増え、治療費の負担も大きくなります。また、症状の進行具合によっては歯を抜くことになる場合もあります。早期発見・早期治療で天然の歯を長持ちさせましょう。♦こんなときは早めの受診を!・痛みがある・かみ合わせに違和感がある・詰め物、被せ物がはずれた・歯が抜けた・歯ぐきの腫れ、出血・歯の表面がヌルヌルするポイント2 定期的なお口のチェック自覚症状がなくても、むし歯や歯周病にかかっている場合があります。歯科医院での定期的なお口のチェックで、歯を失う原因の多くを占めるむし歯と歯周病を予防しましょう。♦むし歯初期のむし歯はまだ黒くなっていないので鏡で見てもわかりません。痛みなどの自覚症状もありません。神経を抜いた歯はもろくなり、何らかの異常があっても自覚できません。また、過去に治療して被せた詰め物や被せ物と歯のすき間が細菌の棲みかとなり、むし歯(2次う蝕)になる可能性があります。♦歯周病25歳以上の約8割がかかっていると言われる歯周病。30代から徐々に増加がみられ、70代から歯周病などで歯を失うため減少しています。歯周病は自覚症状があらわれた時はかなり進行している場合が多く、歯を抜くことになる場合もあります。歯周病は歯周ポケット(歯と歯の間の溝)の深さの測定やレントゲン撮影といった検査で自覚症状があらわれる前の対処が必要です。ポイント3 ホームケアとプロケアの両立「毎食後歯みがきしているのに、どうしてむし歯になるの?」といった声を聞きますが、歯みがきの方法が正しくない、磨けていない部分がある、といったことがよくあります。毎日の歯みがきは大切ですが、歯みがき方法が正しくないと効果がありません。日々のホームケアと定期的なプロケアの両立が歯を長持ちさせる秘訣です。♦ホームケアとはホームケアとは家庭で行うケアのことです。ホームケアでは、歯磨きや歯間ブラシ・フロスなどの補助器具を使ったお口の中の清掃。食事のとり方や甘味制限など食生活も気をつける必要がありますが、完璧に行うことはなかなか難しいものです。また、歯石やバイオフィルム(細菌の膜)はホームケアではとれません。♦プロケアとは・プロケア(プロフェッショナルケア)では、歯のクリーニングでバイオフィルムの除去、歯石除去、フッ素塗布、検査などを必要に応じて行います。・歯のクリーニングはお口の中がスーッとして爽快感があるだけでなく、お茶、コーヒーといったステインの着色を除去し本来の歯の白さを取り戻します。白い歯でステキな笑顔と若々しさを保ちましょう。