医療法人 福歯会

ブログ

2016-08-31 00:00

予防歯科




~予防歯科~


 むし歯や歯周病などのトラブルが起きてから治療するよりも、そうならないよう予防に重点をおくことを「予防歯科」といいます。年に数回、歯の健康状態をチェックしてもらう「プロフェッショナルケア(プロケア)」と、歯科専門家の指導のもとにおこなう毎日の「セルフケア」。予防歯科は継続してこのふたつに取り組み、歯科医師と歯科衛生士と協力しながら、歯と口の健康を守っていこうという考え方です。国を挙げて予防歯科に取り組み、世界一歯科疾患が少ないといわれる歯の健康先進国・スウェーデンなどをお手本に、日本でも近年、予防歯科の機運が高まってきています。生涯、自分の歯で食べられるよう健康な歯を保つために予防歯科を実践しましょう。

大切な歯を守るために「予防歯科」を実践しよう

いま、成人の9割がむし歯を経験しています。
将来、いつまでも自分の歯でおいしく食べるためにも、若いうちからむし歯予防に取り組むことが大切です。
将来の自分のために、今日から「予防歯科」を始めませんか。

むし歯予防の基本は歯垢をきちんと落とすこと

 むし歯とは、口の中にいる原因菌(ミュータンス菌)が糖分をえさをして作りだした酸が、歯の成分を溶かした状態のこと。むし歯は痛みで家事や仕事に支障をきたすだけでなく、口臭が人とのコミュニケーションに影響しますし、食事の制約など、QOL(生活の質)の低下にもつながります。また、大人の口の中の原因菌は、子どもと同じ食器を使ったり、熱いものをふうふう吹いて冷ましてあげるときなどに、唾液を通じて感染することもあります。
 むし歯の予防のために大切なことは、糖分が口の中にある時間を短くすることと、原因菌のかたまりである歯垢(プラーク)をしっかり落とすこと、歯質を強くすることです。成人のむし歯経験率が9割と高いのは、不規則な食生活と間食により、口の中に糖がある時間が長くなったことに加え、近年、日本人の顎が小さくなり、歯並びの悪い人が増えていることも影響していると考えられます。歯並びの悪い部分にはハブラシの毛先が届きにくく、歯垢が残りやすいのです。