むし歯になるのはなぜ?
食事や間食の後には、むし歯菌が砂糖などを取り込み、歯に穴をあける「酸」を放出します。この歯の成分が溶け出す『脱灰(だっかい)』と、元に戻ろうとする『再石灰化(さいせっかいか)』のバランスが崩れるからです。
健康的な脱灰と再石灰化のサイクル
①健康な歯
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②食べると細菌が増えプラーク(歯垢)を形成し酸を出す
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③脱灰
酸により歯の成分であるミネラル(カルシウムなど)が溶け出す。
※歯みがきを怠ったりだらだら食べ続けると、さらに脱灰が進み、むし歯になってしま
↓ う。
④唾液や歯みがきでプラークや酸を洗い流す
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⑤再石灰化
唾液中のカルシウムなどが取り込まれ再生する
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⑥健康な歯
むし歯菌の正体は?
むし歯菌の代表は『ミュータンス菌』という細菌です。その数は1mgの歯垢(つまようじの先にくっつたくらい)の中に約1億個(匹)もいるのです。
ミュータンス菌はどこから来るの?
生まれたばかりの赤ちゃんのお口には、ミュータンス菌は存在しません。
ミュータンス菌は、赤ちゃんを世話する大人(家族)の唾液からうつるのです。感染を防ぐことは難しいですが、食事の際には箸やスプーンの共用を避け、日頃接する家族の方のお口を清潔に保つことで、感染のリスクを減らすことができます。お子さんのためにも、お父さんもお母さんも、しっかりと歯みがきをしてください。