医療法人 福歯会

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2012-08-17 11:42

アンチエイジング②


歯科とアンチエイジング。 意外な組み合わせに思えますが、全身の健康はもちろん、見た目の美しさを長く保つためにも口はとても重要な役割を果たしています。
アンチエイジングで大切なのは自分の老化サインを見逃さないことです。 自分の弱点を知り、改善しようとする心がけだけで、全身の老化をかなり防ぐことができるそうです。
アンチエイジング外来が開設されたきっかけは、ドライマウス外来にあったと言われています。 ドライマウスは口の中が乾く病気で、高齢になるほど患者さんが多いのが特徴です。 「口が乾いたら水を飲めばいいのでは?」と軽く考えがちですが、重症になるとそんなレベルではありません。 「食べ物が飲み込めない、味わえない、喋れない」といった生活の基本が奪われ、体力も気力も表情も一気に衰えてしまいます。 こうした経緯からもわかるように、口と全身の老化を早める主犯格となるのが唾液です。 唾液は口を潤すだけの水分ではありません。 食べ物を消化しやすくして粘膜を保護するので、十分な唾液に包まれずに飲み込んだ食べ物は、消化器官の負担となります。 唾液が少ないと、食道や胃腸の病気を招きやすいのです。
また、口を清潔に保つ洗浄効果もあり、口の中が乾いたままだとむし歯や歯周病も増加し、口の中全体の健康状態を悪化させる引き金になってしまします。 唾液成分の中には新しい細胞をつくったり、活力や気力を生み出すもとになったり、心身の若さと深く関わるホルモンが含まれることがわかってきました。 唾液量が多いほど身体的、精神的にも若い状態である可能性があります。