医療法人 福歯会

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2013-10-02 10:12

世界で最も患者が多い病気。それは…?


 世界で最も患者が多い病気。それは歯周病です。日本では約8割が歯周病に罹患しているようです。どうしてこれほど多くの人が歯周病になってしまうのでしょうか。

~歯周病=老化現象ではない?~

 歯が抜けるのは老化のせいと考えがちです。しかし歯周病は、細菌に起因する病気ですから、若い方でも発症します。ただし、歯が動く、膿が出るなどの症状が現れるまでに時間がかかるので、加齢とともに増す老化現象というイメージにつながるようです。歯周病は自覚症状が現れた時にはすでにかなり進行しています。磨いているから大丈夫と油断することなく、定期的に歯科健診とバイオフィルム除去を受けることをお勧めします。

~進化する歯周病治療~
 
 歯石の除去は痛いのでできれば受けたくない治療。これまでは、歯の表面をガリガリと削ったり歯肉を切開する外科的処置が主流で、治療だから痛くても仕方がないとされていましたが。しかし最近は治療器具の開発も目覚ましく、ほとんど痛みがなく歯石除去ができるようになりました。また超音波を利用した器具が開発されチップの先端が細かくなり従来の手術器具では入らなかった隅々まで届くようになりました。うに歯を削ることはありません。ヨーロッパではすでに深い歯周ポケットにまで有効な、特殊なエアーポリッシャーが臨床で活用され、良好な結果が出ています。これらの最新器具を正しく使いこなせば音波によるキャビテーション効果(超音波で液体に生じた衝撃波を利用した洗浄法)で歯質を傷つけずに、バイオフィルムを除去できます。こらから以前のよ外科的処置は激減するでしょう。