歯周病は”地球病”
ご存知ですか?全世界で最も患者の多い病気は「歯周病」です。
歯周病は、歯を支える歯ぐきや骨が歯周病菌で壊され、最悪の場合、歯が抜けてしまう病気です。日本では成人の約80%がかかっており、歯を失う原因の第1位です。日本人の”国民病”ともいえます。また、あのギネスブックに「全世界で最も患者が多い病気は、歯周病である」として認定されている”地球病”ともいえます。
歯周病には痛みなどの自覚症状がないまま、気づかぬうちにかかり、進行すると、大切な歯を失うばかりでなく、糖尿病など全身の健康にも影響するといわれる深刻な病気です。その予防には、毎日のセルフケアと早期発見が大切です。
気になる症状があるときだけでなく、定期的に歯科医院などでのチェックを受け、歯周病を予防しましょう。
2016-01-21 10:12:05
どうして魚は子どもの成長にいいの?
「魚を食べると頭が良くなる」そんな話を聞いたことがありませんか?魚に含まれるDHAは、人間の脳の細胞をつくる大切な栄養素。脳の働きを活発にし、記憶力や学習能力を高めてくれます。他にも、強い体を作る良質なたんぱく質、骨や歯を丈夫にするカルシウム、目を良くするタウリンなど、子どもの成長に欠かせない栄養の宝庫です。さらに血液をサラサラにするEPAは成人病の予防、ビタミンは美しく健康な肌を保ってくれるなど、ママやパパにもうれしい効果が。魚は、家族みんなの元気の源なのです。
*さば(まさば)
身が太って脂の乗った秋さばが旬。カルシウムの吸収を助けるビタミンD、発育に欠かせないビタミンB₂などが豊富。ただし鮮度が落ちやすいので注意して。
<切り身の選び方>
身がかたく、透き通ってピンク色のもの。血合いは鮮やかな赤色がよい。
*さんま
秋を代表する魚。血液をサラサラにし、脳の発達を助ける不飽和脂肪酸(DHA・EPA)を多く含む。貧血を防止する鉄分、骨を強くするカルシウムや、その吸収を助けるビタミンDも豊富。
<選び方>
体全体に光沢があって、大きく身に張りがあるもの。目は黒く澄んだものを。
*まぐろ・かつお(缶詰)
まぐろやかつおは、良質なたんぱく質の宝庫。さんまと同様、不飽和脂肪酸のDHAやEPAも多く含む。缶詰(ツナ缶)なら、保存がきき、手軽に魚の栄養を摂ることができる。
<ツナ缶の選び方>
まぐろとかつおが主な原料。油漬けと水煮があり、好みで使い分けて。
*さけ
9~11月は、海から川へ産卵に戻る秋鮭が出回る。たんぱく質や、カルシウムの吸収を助けるビタミンD、ビタミンE などをバランスよく含み、皮には発育に必要なびたみんB₂が豊富。
<切り身の選び方>
皮の色がきれいで、身に透明感があり、崩れずにしまっているもの。
2015-11-28 15:13:03
食農教育ってなあに?
♦幼児期
農作物の栽培体験、収穫した農作物を使った調理体験、作った料理をみんなで食べる食体験を通じ、食と農の大切さを理解し、生きる力の基礎を身につけ、心身の健全な発達を促すため、「幼児食農教育プログラム」を作成し、幼児に対する食農教育の実践活動を支援しています。
♦少年期
学校給食における地元農産物の活用により、地産地消に基づく食農教育を進め、児童・生徒が「食」を選択する力を習得するとともに、将来にわたって県産農産物に愛着を持つことによる継続的な消費の拡大を図ることを目的として「学校給食地産地消推進事業」を県内全市町村で実施しています
❀食農教育の中で幼児に伝えたい8つのこと❀
①食べ物は人間が生きていくうえで、大切なものであること。
②食べることは、動植物の生命をいただいているということ。
③食べ物は自然の恵み(太陽や水、土の力)があってできること。
④食べ物は食べるまでに多くの人が関わってできていること。
⑤食べ物は無限になるものではないから、無駄にせず大切に食べること。
⑥野菜は体の調子を整える大切な食べ物であり、毎日食べる必要があること。
⑦日本の四季にはそれぞれ旬の食べ物があり、地域に伝わる食文化があること。
⑧食べ物を生産する「農業」は、人間にとって重要な産業であること。
2015-11-25 15:26:58
歯なしにならないいい話
●唾液の第一の効能はむし歯を防ぐこと!!
かつて歯の治療を受ける子どもの口はすぐに唾液でいっぱいになりましたが、最近は口の中に唾液が溜まらない子どもが増えているそうです。研究者グループによると、柔らかい食べ物が増えたことで幼少期に必要な「噛む訓練」が出来ていないことが原因では?と指摘します。
唾液が最も出るのは食事中で、普段の約10倍に。噛まない食事でピーク量が減ると、食事以外の場面で唾液が出にくいのも当然です。唾液が少ないと歯の治療はしやすいけれど、これは決して喜べることではありません。
唾液には多くの働きがありますが、覚えておきたいのが歯を強くすること。食事をすると歯の表面についた歯垢が酸をつくり、酸に弱いエナメル質はわずかですが溶け出します。これがむし歯の始まりで「脱灰(だっかい)」といいます。
「脱灰」のまま、むし歯が進行してしまうのを防いでいるのが唾液の力。食事で酸性になった歯を中性に戻し、溶けたエナメル質を再び表面に定着させます。最近、よく耳にする「再石灰化(さいせっかいか)」がこの作用で、絶えず繰り返される「脱灰」と「再石灰化」をバランスよく保つことが健康な歯の基本。唾液の少ない口は「脱灰」の時間が長くなるので、酸への抵抗力が弱くなり、むし歯になりやすい状態になってしまうのです。
2015-11-11 13:05:59
8020運動って何?
~8020運動とは?~
「8020運動」とは”80歳になっても20本以上自分の歯を保とう”という運動で、平成元年、厚生省(現・厚生労働省)と日本歯科医師会が提唱し、スタートしました。8020という数字を掲げた理由は、親知らずを除く28本の歯のうち、20本以上自分の歯があれば、ほとんどの食物を噛みくだくことができるからです。
8020達成率は、運動開始当初は7%程度(平均残存歯数4~5本)にとどまっていました。しかし、厚生労働省の調査(2005年歯科疾患実態調査)によると、80~84歳の達成率は21.1%で、85歳以上でも8.3%にまで伸びてきています。また、厚生労働省の「健康日本21」では中間目標として8020達成率20%に掲げましたが、2007年(平成19年)に出された中間報告では、それを上回る25%を達成しました(健康日本21中間報告)。
歯を失う原因で最も多いのが歯周病です。日常の生活習慣の乱れが歯周病につながりますので、やはり毎日の歯みがきなどの手入れをしっかりすることがまずは大切です。さらに、口の中の衛生指導などを行っている歯科医院に定期的に通うことによって、良い状態を長く維持することが可能となります。ぜひ、8020という数字を意識し、いつまでもおいしく自分の歯で食べることができるよう、口の中の健康を保っていきましょう。
2015-10-28 13:03:36