医療法人 福歯会

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糖尿病とお口のトラブル


生活習慣病のひとつである糖尿病。その患者数は年々増加しています。糖尿病とお口の中とは一見関係がないようですが、実はそうでもないのです。
糖尿病患者さんは、全身の免疫力が低下しているため、お口の中の感染症である歯周病や虫歯などにかかりやすく重症化しやすいといわれています。一方、近年の研究により、歯周病が糖尿病を悪化させることも明らかになってきました。
また、糖尿病患者さんに多いのが口渇やドライマウス(口渇乾燥)の訴えです。お口の中が乾燥すると不快なだけでなく、唾液の持つ抗菌作用や自浄作用も低下してしまいます。その結果、細菌や真菌が繫殖し、口臭、口内炎、虫歯、歯周病、口腔カンジタ症などにかかりやすくなるのです。
このようなお口のトラブルを予防するためには、糖尿病の治療だけでなく、日ごろから正しいお口のケアを行うことが大切です。また、お口の健康を維持することが、良好な血糖コントールにつながる可能性も報告されています。
●糖尿病患者さんに多いお口のトラブル●
・ドライマウス(口腔乾燥)になりやすい
・虫歯、歯周病になりやすく悪化しやすい
・口内炎になりやすい
・口腔カンジタ症にかかりやすい
・口臭が強くなりやすい
・傷が治りにくい
・味覚障害が起りやすい
2013-02-19 11:32:05

透析患者さんと口腔乾燥


透析患者さんは、唾液を分泌している唾液腺の委縮、また降圧剤や鎮痛剤やなどの薬の副作用によって唾液の分泌量が低下し、口腔乾燥になりやすいです。主な症状は、お口が乾く、舌が痛い、お口がネバネバする、食べにくい、しゃべりにくい、口臭が気になるなどがあります。
●口腔乾燥になるとどうなるの?
唾液は食べ物を飲み込みやすくするだけではなく、お口の中の汚れを洗い流し、お口の常在菌(体を守るために常に存在する微生物)のバランスを整える、味覚をつかさどる、虫歯や歯周病を防ぐなど多くの重要な働きをしています。そのため、口腔乾燥は下記のような様々なトラブルの原因となります。
①虫歯や歯周病になりやすい
唾液の分泌量が減ると、虫歯や歯周病の原因となる細菌が増えます。歯周病が悪化すると、ヘパリンの影響で透析後に歯ぐきから自然出血することがあります。
②味覚がおかしくなる(味覚障害)
食べ物の味物質は唾液に溶解され、味蕾(味を感じる器官)に到達し味を感じます。そのため、唾液が少ないと食べ物の味がわからなくなったり、味の感じ方がおかしくなったりすることがあります。
一般的に、透析治療を受ける前は味覚機能が低下し濃い味を好みやすいので、塩分のとりすぎに注意しましょう。水分制限がある方は、保湿剤を利用することで味覚障害が緩和されます。
③口内炎(口腔粘膜疾患)になりやすくなる
唾液が少ないとお口の中の細菌が増える為、舌、ほおの内側、歯ぐき、くちびるなどに炎症が起こりやすくなります。
2013-02-18 18:01:14

透析を受ける方のお口のケア


透析患者さんは、一般的に細菌に対する免疫力が低下しているため、感染症にかかりやすい状況にあります。感染症とは、ウイルスや細菌などが体内に侵入することにより引き起こされる病気のことで、発熱、せき、たん、下痢などの様々な症状が出たり、重症化すると死に至る場合もあります。
感染リスクはお口の中の免疫機能を支える唾液の分泌量が減ると、お口の中の細菌が増え、口内炎ができたり、虫歯や歯周病などにかかりやすくなります。とくに透析を導入する時期は、気分や体調が不安定になりやすいため、歯みがきができなかったり、歯科を受診しなかったりすることがあり、お口の中が不潔になりがちです。感染症を予防し、少しでも気持ちよく生活していただくためには、正しいお口のケアを続けることが大変重要です。
*腎不全透析療法患者の口腔合併症*
  口腔粘膜の貧血………71%  血腫や出血斑………13%  味覚異常………67%
  舌乳頭の萎縮………13%   口腔乾燥………49%   顎関節の異常………8%
  歯の異常………30%  耳下腺や顎下腺などの大唾液腺腫腸………8%
  口唇の乾燥………25%
2013-02-18 16:41:38

唾液のはたらき


通常、健康な成人は、1日に約1.0~1.5Lもの唾液を分泌しています。唾液は、99%以上が水分で、残りの1%ほどに抗菌・免疫・消化などに関わる重要な成分を含んでおり、私たちの健康を守ったり、日常生活を円滑に行うことを助けたりする力を持っています。
(自浄作用)
歯や歯間に付着した食べかすやプラーク(歯垢)を洗い流す。
(抗菌作用)
抗菌作用をもつ成分がお口の中の細菌の増殖を抑える。
(PH緩衝作用)
飲食により酸性に傾いたお口のpHを中和させ虫歯を防ぐ。
(再石灰化作用)
飲食により溶けかかった歯の表面を修復し虫歯を防ぐ。
(消化作用)
酵素アミラーゼでデンプンを分解し消化しやすくする。
(粘膜保護・潤滑作用)
粘性のあるムチンが粘膜を保護し、発声をスムーズする。
(溶解・凝集作用)
味を感じさせ、噛み砕いたり飲み込んだりしやすい塊にする。
(粘膜修復作用)
上皮成長因子が傷を治し、神経成長因子が脳の老化を防ぐ。

2013-02-18 16:07:50

シェーグレン症候群とドライマウス


シェーグレン症候群とは、自分の免疫細胞が唾液腺や涙腺などを攻撃してしまう、自己免疫疾患のひとつで、唾液や涙の分泌量が減少し、口が乾くドライマウス(口腔乾燥)や眼が乾くドライアイが代表的な病状です。40代以上の女性に多く発症します。
現在、残念ながら完治させる治療は発見されていないのですが、さまざまな対症療法によってこれらのドライ症状を改善することができます。
ケア方法として、
1、歯みがき
多くの歯磨き剤に含まれる泡立ち成分(ラウリル硫酸ナトリウム)は、口腔粘膜に刺激を与えることがあります。泡立ち成分が含まれていない低刺激性のものを選びましょう。歯ブラシは「普通~やわらかめ」がおすすめです。
2、うがい
アルコールフリーで保湿成分が配合された刺激の少ないマウスウォッシュ(洗口液)を使いましょう。カルシウムやキシリトール配合のものは虫歯予防のためにもおすすめ。口内全体に広がるように、約30秒間ブクブクして吐き出してください。
3、保湿ケア
ジェルやリキッドタイプの口内保湿剤を指で口内全体に塗り広げるか、舌で口内全体にマッサージするように広げます。必要に応じて、1日何回でも使えます。特に夜間は唾液が出にくいので、就寝前の使用をおすすめします。
2013-02-18 15:33:47

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