⑮デジタル化ってどんなこと?
最近では、エックス線フィルムの代わりにイメージングプレートと呼ばれるものや、デジタルカメラにも使用されている電荷結合素子を使ってエックス線写真を撮影する病院が増えています。これは、身体を透過してきたエックス線をIPやCCDを使用して光から電気に変え、そのデータをコンピューターで画像にする方法です。このような撮影方法をデジタルエックス線撮影法といいます。
<デジタル化での患者さんの利点>
もっとも大きな利点は、フィルムよりも感度が良いので、被ばく線量が少なくなるということです。どの位少なくなるかというと、従来のエックス線フィルムの1/2~1/4位少なくすることが出来ます。また、エックス線写真が何時も綺麗に撮れるという利点もあります。
今までには、現像処理や撮影条件が適切でないため、写真が白くなりすぎたり、黒くなりすぎることがありました。
しかし、デジタルにすると現像処理が要りませんし、撮影条件が少々悪くても何時でも同じ濃度の写真が得られるのです。このように、エックス線写真をデジタル化することで、患者さんに多くの恩恵をもたらします。