歯は治療を繰り返すたびに削られ、どんどん小さくなってしまいます。そして、歯を残すことが難しくなると抜くことに。そうならないために、治療のサイクルから予防のサイクルへ切り替えましょう。
治療のサイクル (例)
①むし歯に
↓
②削って詰め物
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③隙間から再びむし歯に
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④神経を抜いて被せ物
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⑤隙間からむし歯に。根の部分に異常。
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⑥歯を抜くことに
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⑦ブリッジ
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⑧さらに歯を失って部分入れ歯
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最後は……総入れ歯に!!
天然の歯の大切さ
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「もっと歯を大事にしておけばよかった」
歯を失って苦労されている方からよく聞く言葉です。食べたいものが満足に食べられなかったり、何度も何度も歯の治療を繰り返したり、天然の歯の大切さは失って、苦労して、はじめて気づきます。「もっと歯を大事にしておけばよかった」
歯は上下合わせて28本(親知らずを除く)がバランスよく並び、物を噛んだり砕いたりしています。はじめて歯を失ったときは「歯はたくさんあるから1本ぐらい無くても…大丈夫。」と考えがちですが、歯はその1本1本が重要です。だからこそ自然と28本生えそろうようになっているのです。そして、たった1本歯を失うことからお口全体の崩壊がはじまり、ある一線を越えるとどんどん崩壊していくことになるのです。
歯を抜けたままにすると、周囲の歯が移動してかみ合わせが悪くなったり、その部分の歯ぐきが痩せたり、と様々な悪影響がでてきます。そのため入れ歯・ブリッジ・インプラントなどの治療で歯のない部分を補います。
しかし、どんな治療をしても天然の歯にはかないません。今後のケアで残っている歯を長持ちさせることが大切です。
そのためには定期的なチェック、ホームケアとプロケアの両立が欠かせません。
お口の中の状態は、年齢の経過とともに少しずつ変化します。歯は毎日の食事にかかせない道具です。たまには歯科医院でのお手入れやしっかりしたチェックも必要です。