Q5.妊娠中もフッ素を利用して大丈夫なの?
A.大丈夫です。
フッ素の全身応用を実地している国々では、フッ素の摂取によって、胎児への悪影響、死産の増加や新生児の死亡率増加などの報告はありません。また、多くの研究から、フッ素は胎盤通過性が低いこと、母乳から移行性も低いことがわかっています。よって、妊娠中に利用したフッ素が生まれてくる赤ちゃんに有効に作用するということにはつながりません。しかし、妊娠中はつわりなどによってお口の環境がむし歯になりやすくなることから、妊娠自身へのむし歯予防のために、フッ素を大いに利用しましょう。
2013-02-27 10:24:31
Q4.フッ素は飲み込んでも大丈夫なの?
A.フッ素は天然のすべての飲食物に含まれ、日頃から常に飲んだり、食べたりしています。
WHOやFAOは、フッ素を必須栄養素として位置づけており、米国、EUでは1日あたりのフッ素適正摂取量が決められています。他の栄養素と同様に、適切な量の摂取が重要になります。むし歯予防に良い方法だからといって、多量に摂ってもいいものではありません。利用方法によって至適な濃度、量が決められ、それを守ることが重要です。
2013-02-27 10:01:15
Q3.フッ素は添加物なの?
A.フッ素は添加物ではありません。
フッ素は天然に存在する元素です。地球上で確認した約100種類の元素の中の一つです。その中でもフッ素は地殻全体で17番目に多く存在し、土壌、湖沼や川の水、海水にも含まれる元素です。したがって、これから獲れる飲食物のすべてには、フッ素が天然に含まれます。当然、それらを食べる私たちの身体を構成する微量元素であり、身体の中では鉄の次、13番目に多く含まれます。フッ素は、歯や骨の栄養素と位置づけられています。
2013-02-26 16:04:02
Q2.いつからフッ素を使えば良いの?
A.フッ素は体内に摂りこまれることにより、歯が形成される時期から作用します。歯が生えてからも局所的に作用することから、赤ちゃんの時からむし歯予防効果が期待できます。
局所応用ーフッ素を歯の表面から作用させる(フッ素塗布:歯に塗る、フッ素先口:ぶくぶくうがいをする、フッ素入り歯磨き剤)-のみとなります。
歯が生えはじめる頃から使用を開始しましょう。泡上、液状スプレー式のフッ素入り歯磨き剤や、フッ素洗口液のつけ磨きからはじめましょう。保護所の方は、妊娠中からお子さんの歯の生えはじめの時期のフッ素の利用方法について、歯科医師、歯科衛生士に相談すると良いでしょう。
2013-02-26 15:24:13
フッ素の上手な使い方 Q1.なぜフッ素を使うの?
A.フッ素を利用したむし歯予防効果が、最も効率の良いことが世界的に証明されているからです。
むし歯は、①質の弱い歯、②細菌、③甘い飲食物の3条件に、④時間の条件がそろった時になります。それぞれに対応する予防方法があります。
①フッ素やシーラントを利用して強い歯質にする。(歯質強化と再石灰化促進)
②歯みがきで細菌を取り除く
③甘い飲食物を控え、だらだら食べない(糖分の適正摂取)
その中で世界的にも一番むし歯予防に有効と評価を受けた方法が、フッ素の利用です。歯みがき回数を増やしても完全に細菌を除去することはむずかしく、また、甘い飲食物を子供が食べないようにするのは非常に困難で、予防効果はなかなか上がりません。①~④の予防方法をバランス良く生活習慣に取り入れることが大切です。
2013-02-26 14:55:53