医療法人 福歯会

⑤放射線が身体にいいって本当？

薬や酒などは少量なら身体に良く、適度な飲酒は長生きにつながるという結果が出ていますが飲みすぎると肝臓を悪くします。
同じように、多量に浴びたら有害であるといわれている放射線も「少量（低線量）なら細胞を活性化したり、免疫機能を向上させ病気を治したり、廊下を抑えて若々しい身体を保つなどの効果がある。」という説もあります。その効果のことを「放射線ホルミシス効果」と呼んでいます。

④飛行機に乗ると放射線を浴びる？

私たちが、日常浴びている自然放射線の中で、宇宙から降り注いでいる宇宙線は厚い空気の層によって弱められています。しかし、富士山の山頂では空気の層が薄くなるため地上に比べて約5倍もの宇宙線を受けることになります。また、１万2000ｍの高さを飛ぶ飛行機の中では地上にいる時と比べて何と約１００倍もの宇宙線を浴びています。「そんなに浴びているなら防護しなくては？」と、怖がる人も出てくるかもしれませんが、心配いりません。なぜなら、地上にいる時の１００倍宇宙線を浴びているといっても、その量はごくごく僅かでだからです。

③普通に生活しているだけで放射線を浴びている？

エックス線は放射線の一種です。放射線は、直接見たり、感じたりはできないのですが、私たちの身の回りの空間にたくさん飛び交っており、私たちは知らないうちにいろいろなところから放射線を浴びています。これらを「自然放射線」と呼んでいます。
自然放射線は、１．宇宙のかなたから来るもの　2.大地から来るもの　3.建物の材料から放出されるもの　4.食べ物から放出されるもの　などがあります。
自然放射線は、毎日生活していく上で浴びることは避けられないものです。誰でも１年間に平均2.4ｍSv程度の自然放射線を被ばくしているのです。この中でも大地からくる放射線の量は地域によってかなり違います。少しの放射線を被ばくしても健康に影響はありません。日本全国の各都道府県における自然放射線の量とガン死亡率の関係をみてみると、自然放射線の多いからといってガン死亡率が高くなるような事はありませんでした。

②放射能と放射線は違う？エックス線とはどんなもの？

（Ⅰ）放射能とは？
放射線を出す能力を放射能といいます。
（Ⅱ）エックス線とは？
エックス線とは、透過する力がもっとずっと強くなったものです。
エックス線の中でも透過力の弱いものから強いものまで色々種類があります。

＊放射線：アルファ線、ベータ線、ガンマ線、中性子線そしてエックス線などがあり、これらは粒子放射線と電磁放射線に大別されます。このうち、電磁放射線であるエックス線とガンマ線が病気やケガの診断用に使用されています。
このように放射線には色々な種類がありますが、人体に対する影響の度合は放射線の種類によっても、放射線を浴びる（被ばくといいます）組織や臓器によっても違います。

①なぜ歯医者さんでエックス線写真をとるの？

虫歯（カリエスといいます）になると、歯の硬い部分が黒くなり、歯が溶かされて歯の中までばい菌が入ってしまいます。虫歯がどこまで広がっているかを知りたいのですが、歯の中は人間の目で見ることはできません。それを見るためにエックス線を体に当てて（照射といいます）、エックス腺写真を作り診断しているわけです。
あごの骨の中でも歯の根の先（根尖と言います）に病気が出来ると骨が壊れてきます。これもエックス線写真でみないとわかりません。