歯周病について!
●歯周病って、いったいどんな病気?
歯ぐきに起きる化膿性の炎症、それが歯周病です。痛みもなくじわじわと進行し、歯ぐきが腫れたり口が臭くなったり、歯を支えている骨が痩せて歯がグラグラになり、放っておくと最後には歯が抜けてしまいます。以前は歯槽膿漏(しそうのうろう)と呼ばれていました。
●歯周病はどうして起こる?
一番の原因はむし歯と同じく歯の汚れです。食べ物のカスが歯と歯ぐきのすき間にたまると、歯垢が形成され、その中にいる細菌が繁殖して歯周病を引き起こすと考えられます。
●歯周病に年齢は関係ある?
中・高年以降の人が圧倒的に多く、軽度の歯肉炎を含めれば成人の90%近くが歯周病ともいえます。また、お菓子や清涼飲料などを採り過ぎる子どもにも歯周病が多く見られます。
2013-07-30 16:47:53
歯がしみる!
虫歯はないのに歯がしみるのは、なぜ?
冷たい水やアイスクリームを口にすると歯がしみる、歯を磨く時や歯ブラシが歯に当たるとき歯がしみる…虫歯はないのにこんな病状になる知覚過敏は、大人の5人に1人が悩んでいる病気です。
Q.なぜ、歯がしみるのでしょう?
A.歯周病などで歯ぐきが下がったり、無理な力でブラッシングを続けていたりすると、エナメル質の内側の象牙質がむき出しになります。すると、冷たいものなどの刺激が歯の神経に伝わって、しみるような痛みを感じます。これが知覚過敏という歯の病気です。
Q.我慢できるので、放っておいたらだめですか?
A.放っておいて知覚過敏が悪化すると、ブラッシングで痛みを感じるため、しみるところを磨くのが苦痛になってきます。そのままにしていると、虫歯や歯周病の原因となる歯垢がきちんと取れなくなり、トラブルにつながります。歯がしみるのは、お口の健康の黄色信号。早めのケアが大切です。
2013-07-26 18:34:39
ミニコラム(イヌもむし歯になる?)
イヌも人間と同じく、歯のトラブルに泣いています。イヌの場合は、歯垢や歯石がたまってくるのを長い間放置していたために、むし歯というよりは歯周病にかかる傾向が強いようですが、いずれにしてもイヌの生命線である噛む力を損なうことになり、重大な問題です。特に小型犬は歯が悪くなるのが早いので、小児用歯ブラシなどで早めに歯石を除去しておくと歯周病を食い止めることができます。
2013-07-22 15:00:26
治療したから大丈夫は、通用しない
一度つめたりかぶせたりした歯は、二度とむし歯にならないという誤った安心感などから、手入れを怠り、再びむし歯(二次う蝕と呼ばれます)になってしまうこともあります。また、神経が死んでしまった歯(無髄歯と呼ばれます(は、痛みの病状が現れにくいので疾患の進行に気づかれず、無症状であれば放置される傾向があるため、かなり進行した状態で発見されることも少なくありません。あまりひどい場合には歯を抜かなければなりません。
また、歯周病などによって歯肉が下がって、歯の根のセメント質という部分が露出してしまうことなどにより、そこに虫歯が作られてしまうこともあります。永久歯は二度と生え替わることがなく、また自然治癒力もありません。この永久歯のむし歯の進行を少しでも遅らせて、人間と同じように、歯にも長生きしてもらう必要があります。
2013-07-20 10:58:06
歯なしにならないいい話 vol.73
<健康寿命を延ばすために>
今後、日本でますます課題になると思われるものの一つに認知症があります。認知症については、歯との関係についていろいろな報告があります。健康な歯が多いこと、むし歯があってもちゃんと治療していること、もしくは歯が残っていることは、認知機能と関係があるというのです。最近では健康な歯が多い人ほど、認知症の程度が軽い傾向にあるといわれています。また高齢の方にとって肺炎は深刻な疾患です。日本人全体の死因に占める肺炎の割合は約10%ですが、そのうち96%までが65歳以上の高齢者です。
高齢になると飲み込む機能が低下するため、誤嚥性肺炎が原因で亡くなる人が多いからです。
そうしたことから口の中をきれいにする口腔ケアをおこなうと、肺炎の予防になると言われています。うがいや歯みがきはいつもしているとおもいますが、顔の表情をうまく作ったり、口のまわりの筋肉を鍛えたり、舌の運動をしたり、唾液腺のマッサージで唾液の分泌をスムーズにすることも大切です。歯の健康とともに口腔の機能を維持すると、おいしく食べられます。これは健康寿命を延ばすことにつながるのです。
2013-07-19 09:46:59